震えるほどの怒り(ただの日記)
怒りで震えたことってありますか?
私は昨日、それを体験しました。
あることを知って、目の焦点が合わせづらくなり、手先に力が入らなくてふるふると弱々しくしか動きませんでした。口元からは何か言葉が漏れそうなのに、だからといって脳内は思考が追いつかず実際は言葉が出ません。口元をきゅっと結んでおかないと、何かが漏れ出てきそうです。
頭の中は騒がしく、得体の知れないものがバサバサと飛び交っているような気分でした。集中できない。
それが「怒り」なのか実はよくわからなくて、漠然と「ショックを受けた」という方がしっくりきます。
相手を責めるべきなのかもよくわかりませんでした。
相手は悪いなんて微塵も思っていない(あるいはその素振りをすることに長けている)ため、怒りをぶつけたところで暖簾に腕押し。勢いよくぶっ倒れることは即座に想像できました。
「怒り」や「ショック」はこれまでだってたくさん経験しているわけだけど、
スローモーションのようにそれをなぞることができたのは初めてでした。
私も大人になって、少しは落ち着いて考えられるようになったのでしょうか。
それとも、感情と言語中枢の伝達が加齢により鈍くなったのでしょうか。
起きた出来事に対して怒りを感じた以上に、その出来事の周辺事項・・・例えば、その事実を知らされた方法、それが起きた経緯、関係する人物など、それらによっても怒りが増幅していました。というか、むしろそれらが怒りの対象でした。
出来事そのものは同じでも、相手からきちんと報告を受けていたり、その出来事に登場した人物が別の人だったら、それほど怒りを感じなかったようにも思います。
核となる出来事そのものも嫌なことに違いはありませんが、その構成要素への嫌悪がすごかったみたいです。
・・・と、まるで傍観者のような口ぶりで書いていますが、この出来事により、その他のことへの嫌悪感を改めて気付かされたので、自分としては発見でもあったわけです。
「えー、私、この人のことこんなに嫌いだったんだ!」
という具合に。
その傍観っぷりから、「あー、人って怒りで震えるんだ。すごい」なんて思ったりもしていたのです。
相手は私がそれほどの怒りを感じていることに恐怖を感じているようで、「こわい」と言われました。
面と向かって(実際はメッセージのやりとりですが)「こわい」なんて言われたことはあまりないため、それはそれで悲しくなりました。
私は相手の行動に傷つけられた上に、怖がられることでさらに傷つけられました。
相手のことをここで非難するために書いているのではありません。
少し時間が経過したことで、その出来事のさらに周辺のことまで思いが及んで、いろいろなことを考えています。
相手のこれまでの言動や私の扱い方、今回嫌いだと確信した人物の一体どんな部分が好きになれないのかなど。
日々様々な人と接する中で、少しずつ小さな歪みは生まれます。いつもしっくりぴったりなんてことはないわけで。
大なり小なり、その相手にも小さい不満があったし、嫌いな人物とのやり取りの中でも何か違和感があった。
それらの歪んだ欠片たちがどういうわけか一気に集約されてしまったのが、今回の出来事だったんだな、多分。
まるで爆弾みたい。
どうして急にその爆弾が投下されたんだろうな。
全部の歪みを我慢して呑み込んできたのに。
私の座右の銘は「清濁併せ呑む」だぞ。なんにも呑み込めてなかったんだな。
あ、私、ムリしてたんだ・・・
これからどうしようかねぇ