日々の雑文

アラフォー独身OLが生き方に惑ってるブログです。

「一口ちょうだい」の人

ある界隈の知人で、少し苦手な人がいた。

その人はいろんな人に積極的に絡んでいくフレンドリーな人。

私は特に密な絡みはないけど、機会があれば話くらいはする知人。

 

その界隈には、私の仲良しで大事な人がいて、その人とその人も知り合い。

わかりにくいので仮名を付けます。

私の苦手な人を「I氏」(男性)

私の大事な人を「Qちゃん」(男性)

とします。ネーミングに深い意味はない。

 

Qちゃんはその界隈ではちょっと有名人で、将来を期待されている人。

Qちゃんのそれにいち早く目を付け、仲良しアピールをするかのようなI氏。

Qちゃんに絡める隙を見つけてはQちゃんを誘って何かを実行。

I氏は「これ、一緒に行こうよ」とSNSに堂々と書く。公に書くからQちゃんは断らない。Qちゃんにとっては別にどっちでもいいみたい。

 

少しでもQちゃんと過ごしたい私は嫉妬する。I氏の行動が許せない。

私はI氏が嫌いというより、Qちゃんの時間を奪っていくことが嫌いだった。

Qちゃんの私への割り当て時間が減ってしまう。

 

と、ここまで書いて、

子ども同士の狭い人間関係の小さないざこざみたいだな〜なんて思っている。

ちょっと情けなくて恥ずかしい嫉妬。

だからこそ、Qちゃんにも「I氏ってすぐQちゃんを誘うよね」などとチラリと言うくらいで、大っぴらに嫌悪感を示したりはしていない。

共通の知人だから、Qちゃんとの話題にもよく上がるしね。

 

今日も、Qちゃんのある行動に、I氏が便乗してくっついていったようだった。

それにはQちゃんの他にも共通の知人が数名参加しているが、I氏は関係者ですらない。

だから、今日のQちゃんからの「なぜかI氏もいる」という報告に私はイライラ。

ただ便乗しただけでなく、意見なども述べ、関係者枠に強引に入っていったように見えた。

Qちゃんは気にもしていないようだけど。

 

それで気付いた。

私、I氏のことくっきりはっきり明確に嫌いだと。

何が嫌いって、「一口ちょうだい」とおねだりして一口もらって満足したら、また隣の席で「一口ちょうだい」とおねだりしているようなところ。

 

カフェなどで友人同士別々のものを注文して、一口ずつ交換することがある。

私はこの行為は嫌ではない。よく知らない人にされたらドキッとするけど。

これはギブアンドテイク。

 

I氏のそれは、一方的にもらうだけ。

 

私は三人兄弟の末っ子のため、「一口ちょうだい」をして育ってきた人間である。

末っ子に言われればつい与えてしまう。あげたくなくても親をはじめ周囲からそれを促され、あげるしかない状況に立たされる。子どもの兄達だって、全部一人で食べたかっただろう。それを妹の私に甘えられば必ず一口取られてしまう。サイアク半分。三人兄弟だから3分の2消えることも。

兄達には申し訳ないことをした。私も大人になり、その行為が甘えでしかないことをよくよく理解した。

 

私は末っ子だからこそ、もう「一口ちょうだい」はしない。

「一口ちょうだい」を断る大人はほぼいないことを知っているから。

私も相応の何かをきちんと提供できる状況にあれば「交換っこ」はするかもしれない。

でも「一口ちょうだい」はダメ。絶対にダメだ。

 

I氏は所構わず「一口ちょうだい」をする人である。

やはり周りの人は、一口くらいあげてしまうし、甘えられて一口提供したことを気にも留めていない。

おそらく私も「一口ちょうだい」されたら、あげざるを得ないのである。

一口あげないことは、とてもケチに見えてしまうからである。

 

たった一口。

されど一口。

 

私は「一口ちょうだい」には慎重です。